暮らし

なかなか足を運べない動物カフェ

会社の昼休み、隣の席の同僚がスマートフォンの画面をかざして話しかけてきた。「これ見て、可愛いでしょう」画面には白やブチ柄のウサギが写っていた。「昨日の休みに、ウサギカフェに行ってきたんだ」猫カフェなら知っているけど、ウサギカフェとは!「ウサギどころか、最近は小鳥とか金魚とか爬虫類カフェまであるらしいよ」好みは人それぞれだから、批判はするまい。でも私なら爬虫類カフェは癒しの場ではなく、スリルとサスペンスの場だ。

「うちの実家農家で猫やら犬やらいるんだけど、ウサギも飼ってるんだ。ある日気がついたら、ニワトリ小屋の前に捨てられていたんだよ」スマホの画面を見る彼女の眼差しは優しげだ。それにしても捨てウサギとは。「私が見つけて世話をしてた。ウサギって、人に懐くんだよ」1匹では淋しいかと考えてもみたが、犬猫と仲良くなってラブラブだという。「それで懐かしくなって、とうとうウサギカフェに行ってきちゃった」

「ああいう動物カフェって、いくらくらいかかるものなの?」私のその問いに、彼女はちょっと考え込んだ。「色々なんだろうけど、ドリンクが1杯付いて1,000円くらいから?1時間いくらという時間制のところもあるみたいだよ」私の家でも以前猫を飼っていたことがある。その子を病気で亡くしてからは、生き物を飼うのはご法度になった。あんな辛い思いは2度としたくないからだ。でも猫のいない生活が淋しくて、猫カフェに行ってみたいと考えたこともあったのだ。まだ実行はしていないけれど。

「楽しかった?」その問いに、彼女はちょっとだけ微笑んだ。「でも実家のシロミを思い出して、帰りたくなった」私が猫カフェに足を運んだら、あの子を思い出して悲しくなるだろうか。そうはならない気がする。動物を飼いたくてもペット不可の賃貸住まいの人は、動物カフェで心の隙間を埋めるのだろう。私が猫カフェに行ったなら、再び猫との生活を望むだろう。猫カフェの中にはそういう保護猫の譲渡を目的にしているところもあると言う。それはそれで恐いような気がする。まだ決心がついていないから。

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