多くの社会人が悩まされているメンタルヘルスについてはさまざまな対策方法が広く取り上げられています。ストレス解消や運動などの対策はもちろん、仕事のミスマッチを解消してやりがいを感じられる職場へと転職するといった対策などが挙げられますが、もうひとつ、自分自身が抱えている問題を改善することも必要だとされています。
メンタルヘルスというとどうしても「職場の同僚から冷たい扱いを受けた」「職場が自分を適切な評価してくれない」といった被害者的な感情を抱いてしまいがちです。確かにそうした面が多いのも事実ですが、そうした厳しい状況をどう受け止めるか、本人の内面にもメンタルヘルスを悪化させてしまう原因となっています。
こうした自分自身が抱えている問題を向き合い、改善するための対策として注目されているのがEQのトレーニングです。
EQ(心の知能指数)は検査によって知ることができますが、その結果によって得られた問題点をトレーニングで改善していくことも可能です。ビジネスで成功した人の多くはこのEQが高い人が多いといわれており、一方ではIQが高い人が必ずしも社会で評価され、成功を収めるとは限らないともいいます。
IQ(知能指数)は生まれつきの要素が大きく、トレーニングによって向上させていくのが難しい部分もあるのですが、EQ(心の知能指数)は自分の感情をうまくコントロールするためのトレーニングを行うことで向上させていくことが十分に可能です。
これまで意識していなかった自分の問題に気づくことで驚くほど劇的な改善効果が得られることもあります。例えばこれまで自分の考えや意見を一方的にほかの人に押し付け、それが認められないと「自分は正しいことを言っているのにないがしろにされている」といった不満を抱えてしまうこともあります。
しかもそうした態度がますます周囲の人間関係を悪化させてしまいかねません。EQ検査では自分の感情がほかの人にどう影響を及ぼすのかを理解する能力も問われており、この部分が低いと判定されれば改善するためのトレーニングが必要ということになります。
ですからEQ検査によって自分の社会への適応力や感情をコントロールする能力をはかるだけでなく、どういった点に問題があり、どう解決していけばよいかを見極めることもできるのです。もし職場への不満やストレスでメンタルヘルスが不安定になっている方は一度EQ検査を受けてみてはいかがでしょうか。